「うーーん!」

うん!清々しい朝だね!
こんな時は海とか行きたいなあ。
って事で葵に電話☆

「葵!海行かない?」

『はああ?』

え、なんでそんなに怖い返事なの?
え、何如何したの?

『あんた何ふざけた事言ってるのよ』

「え、なんで?駄目なの?」

『あんた今日の日付わかってる!?』

「え…?し、知んない」

夏休みって今何日とかわからなくなるんだよね。

『8月、31日ですけど』

「はちがつさんじゅういち?」

『明日、新学期ですけど』

「ちょ…ッはあ!?宿題!」

『私今頑張ってるから切るねじゃ!』

ツーツーとなってる電話を握り締め、呆然としていた。
――…宿題、やってない。

「うわ、うわうわうわどーしよ!これは誰かに手伝ってもらわないと!」

ってことである奴にメールして図書館へ行く。

「は、何これ。xとyをだいにゅー?わかんねーよ!」

この図書館いつも人少なくて今も人はおばあさんと子供ぐらいしか居ない。
しかも私が座ってるのは奥のほうの席だから係りの人まで声が届かない。
少しぐらい騒いだってOK!

「にしても、遅いなあ」

、」

「りょーすけ、遅い!」

がいきなり呼び出したから、急いできたんじゃん」

「ごめーん!りょーすけ課題!」

「は?課題?まあ持ってきたけど」

「やって!」

「…俺が?」

「うん」

のを?」

「うん!」

「―…俺まだ終わってないんだけど」

「は?良亮、そりゃないでしょ!」

だって同じじゃん!」

あーしまった、こいつ居残り仲間だった!
1人でショック受けてるとりょーすけが質問してきた。(なんだよこのやろう!)

「これどーやんの?」

「―……うん、その、わかんない」

「あーごめん馬鹿だからなー」

「(む)じゃあこれどうやるのさ!」

「―…えと、」

「へ!りょーすけも十分馬鹿じゃん?」

「「……。」」

「進まない、ね」

「絶対にね。」

「……頭いい人か、課題終わってそうな人いる?」

「裕翔と、山ちゃん―…は、どーだろ」

「終わってないって2人とも。」

「いや、可能性はある…!」

「メールで2人ともおわんね―って書いてた」

「つかえねーなー(ちっ)」

、言葉が悪くなってる」

「もーどーしよー。りょーすけ宿題どーするよ」

「――…も―いや」

「は?何いきなり諦めんな!」

「だってと居るのに宿題するなんて、もったいない」

「…ッえ、」

顔が真っ赤だよ今。
だって、今の告白―…みたいだった。

「ねぇ

「は、はい…」

「大好きだよ」

気がついたら良亮の顔が目の前にあって、うわ…キ、ス?

「りょ、りょーすけ、」

「もう課題なんてどーでもいー」

また良亮の顔が近づいてくる。
視界の隅に大量の課題が見えた。(ってかりょーすけ、ここ、図書館)

宿題が終わらないっていう気持ちは良亮のキスで吹っ飛んだ。
明日一緒に居残りすればいいか。また一緒に居られる、し。