友達との長電話を終えて眠りについて数時間後、
私の静かな部屋に突然歌が鳴り出した。(着信音はKAT-TUN☆)
「…五月蝿い…。誰?!今何時よ!」
苛立ちながら携帯を開けると3時(わお)
相手は藤ヶ谷太輔。通称前髪☆
とりあえず、不機嫌です。
「非常識だよ前髪野郎」
『ごめーん!まあ良いじゃん!ねぇ、花火しよ!』
「ああ、どうぞお1人で」
『酷い!ね、良いじゃん!もう北山達呼んじゃったし!やろう!』
はあ?と不満の声を出せばもう家の前来ちゃった!と電話口から聞こえた。
カーテンを開けると藤ヶ谷とか北山とかいつものメンバー。
私を見ると手を大きく振ってにこっ!っと笑った。(おんなのこですか?)
「…着替えてそっち行く」
携帯を切って適当に服着て外に出る。
「!いきなりゴメンねー!」
「今何時と思ってんの?少しは黙ってよ」
「藤ヶ谷、超不機嫌じゃん」
「当たり前。眠い…。」
「ごめん!ごめん!まあいいじゃん!行こう」
「どこに?」
「えー秘密?」
「へぇ」
「冷たい!」
そんな会話をして歩いているとついたところは海。
月の光が水面に映ってキラキラしてる。
「…綺麗」
「でしょー!」
藤ヶ谷は私の手を引っ張って海の方へ向かった。
後から呆れたように北山と横尾と玉ちゃんとニカちゃんがついてくる。
千ちゃんと宮っちは藤ヶ谷に花火の用意を押し付けられた。(かわいそう)
「ぜったい気に入ると思ったんだよね!」
「太輔、はどこが気に入るかなって五月蝿かった」
「え?」
「ニカ言うなよ!」
「ありがとね」
「・・・うん!」
「花火の用意できたみたい」
玉ちゃんが指差した方向を見れば千ちゃんと宮っちはもう花火に火をつけていた。
「お前らはえーし」
「そーだそーだ!」
はしゃいでる2人の輪の中に入って花火を始めた。
すぐに花火は無くなって線香花火を始めたらとたんに皆大人しくなって花火を見つめた。
「藤ヶ谷」
「んー?」
「花火誘ってくれて有難う」
「うん。いきなりゴメンね」
「いいよもう。最初は花火で前髪焼いてやろうかと思ったケド」
「怖っ!そんな計画企ててたの!?」
「藤ヶ谷、線香花火の玉落ちそう!前髪に落とす?」
「ぎゃー!北山、止めて!」
「あ、まだ手持ち花火1本あった」
「嘘っ!?」
「嘘。藤ヶ谷動揺しすぎ」
「横尾酷い…。」
「あ、」
またみんなで騒いでたら玉がぽとり、と地面に落ちた。
「終わっちゃったー!」
「千賀たち始末よろしく★」
「えーまた!?」
「千ちゃん宮っち頑張ってね〜」
私が言うとしぶしぶ了承してくれた。
後でアイス奢ってあげよう。
「」
「ん?何?」
「来年も、来ようね!」
ニコニコ笑って水をじゃぶじゃぶする藤ヶ谷はなんかとっても可愛かった。
「ねー」
「んー?」
「今度2人で来ようよ」
「え」
「皆と来るのも楽しいけど、藤ヶ谷と2人で、…来たいな」
恥ずかしくなって俯いたらいきなり抱きしめられた。
「藤ヶ谷?!」
「また、こよーね。今度は、2人で」
「!…うん」
藤ヶ谷の手が濡れてるから背中が少し冷たいけど、まあ良いか。
The highest summer vacation
(その後北山達に冷やかされた)(で、この計画を企てていた事が判明!)