ずっと一緒に居ようって、小さい頃に言ってたね。







 
私の大好きな人。
 
相手も私のことを好きでいてくれているものだと思っていた。

会う機会は少なくなったけれど、そう信じていた。

会いたいからこそ、彼に会いに行ったのに、彼の隣には知らない女。

悲しくて、不安で、問い詰めた私に悪びれた様子も無く彼は 私に酷い言葉を浴びせて女と去って行った。




「―…最悪。」


「あー。泣かないでよ。俺が泣かせたみたいじゃん。」


「何よ!もう少し優しくしてくれても良いんじゃない!?和也のアホ」


「仕事終わって早々真夜中の公園に呼び出された俺の身にもなってほしいけどね。」


そう言いながらもハンカチを渡してくれる和也は優しいと思う。

本当に、いい幼馴染を持ったと思う。


「―……信じてたのに…。」


その言葉何回言ったわけ?ってかが振られて俺が愚痴聞くの何回目?」


「ゴメン…。」


「あーもう!だから泣くなって!!!」


「彼なら大丈夫かなって思ったんだもん…。」


「はいはい。その言葉も幾度となく聞きましたー。」


「うぅ…。もうヤダー!恋愛なんてもう絶対しない!!!!」


「(その言葉も愚痴聞く度に言ってるの、気が付いてないのかな)」


彼と付き合い始めて半年。こんなに早く終わりが来るなんて思ってなかった。

しかも一番酷い振られ方…。


「ってかって男見る目ないよね」


「そんな事無いよ…。」


彼だって付き合い始めた頃は優しくていい人だったんだから。

あんな事言われても彼を庇うのは、本当に彼が好きだったんだと実感させられる。

「ぜってぇ見る目ねぇ!」


「何でよ!」




「だって俺の事好きにならないし!」




「―…は?」


「しかも俺ずっとアピールしてきたのに全然靡かないし。ってか気が付いてないし!」


「ちょっ…」


「こんないい男が傍に居たのに好きにならないとか、本当に男みる目なさすぎ」


「和也、」


「男みる目ない上に鈍感とかどうしようもなくね?」


和也が好き?私を?


「嘘だ…。」


「あー!!!!本当だっての!ずっとずっと、お前の事好きだった!」


「でも・・・、」


「だから!俺と……付き合って下さい。」


「かず、や」


「…俺は一生お前の事裏切らないし、ず―――っと好きでいる自信ある!」

 その言葉が素直に胸に届いた。


「だから、俺の彼女になってください!」


その言葉、信じて良いんだよね?和也は、私を幸せにしてくれるよね?


「―…はい………。」


「―…本当?」


「うん…。裏切らないでね?」


「当たり前!」





promise
(約束だよ?一緒にいようね)